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 代表取締役 後藤 祥二より

古来、日本人が最も重用してきた海藻の「わかめ」その発祥ともいえる「鳴門わかめ」の歴史は、鳴門市史によると1,000年に及び、日本わかめの発祥とも言えます。そのような歴史ある「鳴門わかめ」の伝統を守り、お客様に安心した商品をお届けする事を目的に、私たちはトレーサビリティーを徹底してまいりました。
トレーサビリティーとは、漁師さんがいつどこで収穫し、自社ボイル・塩付け・選別・計量・冷蔵庫での保管など、流通業者に出荷するまでの作業工程が詳細にわかる加工履歴管理システムです。その取り組みは取引先の流通業者から水産業界でもトップクラスではないかと言われる程、徹底しています。
また、2015年1月9日付で、弊社は「徳島県鳴門わかめ認証制度」の第１号事業者として県の認証を取得しました。
同制度は「適正な食品表示」と「トレーサビリティー（加工履歴管理）」を備えた事業者を徳島県が認証し、徳島県が発行した認証シールを認証事業者の商品に貼付けすることで、他の鳴門わかめと差別化し、安全・安心な「鳴門わかめ」を求める消費者の信頼に応えるための制度です。

さらに、数年前から新しい「食」の提案として、有る様で無かった鳴門わかめの冷凍加工に取り組み、特殊な冷凍技術と弊社にしか出来ない加工方法で、新商品開発にも成功。冷凍鳴門わかめを誕生させる事が出来ました。特殊冷凍技術の開発によって生まれた、今までにない鳴門わかめ。鳴門海峡で育ったわかめをボイルし、冷凍しただけのシンプルな商品は、生わかめのシャキシャキとした食感を残しているという長所に加え、塩蔵わかめと異なり塩抜きが不要、食塩無添加で塩分もほとんど気にならず、解凍するだけで直ぐにお召し上がりいただける、調理に手間がかからないという長所も兼ね備えた画期的な商品です。
もともと、わかめは海の野菜（キャベツ）と言われ、ビタミン・ミネラル・カルシウムが豊富で、食物繊維の一種で、コレステロールや脂肪の蓄積を防ぎ、腸の働きを活発にするアルギン酸や、がん細胞の消滅作用のあるＵ-フコイダンも含まれている天然の健康的な食品ですから、働く女性にとって簡単に調理できる栄養価値の高い食べ物です。現在、徳島大学大学院　医歯薬学研究部との共同研究も進み、海から採れたてそのまんまの冷凍わかめが、健康志向の皆様にとってどの様な働きがあるのか注目されています。
また、徳島県立工業技術センターとは、更なる品質の向上を目的とした共同研究も進んでおり、より皆様にお届けしやすい商品を完成させるための研究も進んでいます。
さらに、ボイルしたてのわかめは旬の美味しさを際立たせていますが、日持ちしないため、シーズンである１月～３月しか手に入りません。しかし冷凍わかめは、その旬の美味しさを冷凍保存する事により閉じ込め、通年食べられる点も見逃せません。

以上のように、私たちは「鳴門わかめ」の新たな価値を創出する活動に取り組み、安全で安心な商品作りを当然のことながら行い、本来の美味しさを楽しんでいただけるような「鳴門わかめ」を提供する事で、伝統ある「鳴門わかめ」を継承し続け、新しいマーケットを創造し、産地を活性化させ、後継者問題の解消と地域雇用の安定に繋がる取り組みに努めてまいります。